実は要注意?スポーツドリンクが歯と健康に及ぼすリスク

「運動後にはスポーツドリンク!」…本当にそれで大丈夫?

「運動後にはスポーツドリンク!」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
確かに、スポーツドリンクは失われた水分やミネラルを補給するのに役立つ便利な飲み物です。

しかし、歯科医師の立場から見ると、その成分には注意が必要な点が多くあります。
今回は、スポーツドリンクと虫歯の関係について詳しく解説し、歯を守るための賢い飲み方をご紹介します。


スポーツドリンクが虫歯を引き起こすメカニズム

1. 高い糖度:虫歯菌のエサになる

ほとんどのスポーツドリンクには、砂糖やブドウ糖果糖液糖といった糖分が多く含まれています。
これらは口内の虫歯菌の栄養源となり、酸を産生します。



  • 糖分 + 虫歯菌 → 酸

  • 酸 + エナメル質 → 脱灰(虫歯の始まり)

この「脱灰」は、虫歯の最初のステップです。


2. 酸性の性質:歯の表面が直接溶ける

スポーツドリンクの多くは、体液に近い浸透圧や清涼感を出すためにpH5.5以下の酸性に調整されています。
酸性の飲み物が歯に触れると、エナメル質が溶け出してしまいます(酸蝕症)。

  • pH5.5以下 → エナメル質が溶解するリスク

酸で弱くなった歯は、虫歯菌が出す酸にも抵抗できなくなり、虫歯が進行しやすくなります。


こんな飲み方は要注意!虫歯リスクを高めるNG習慣

以下のような飲み方は、虫歯のリスクを大きく高めてしまいます。

  • 運動中や休憩中にダラダラと飲み続ける

  • 就寝前に摂取する

  • 日常の水分補給として習慣的に飲む

飲む回数が多かったり、飲む時間が長かったりすると、歯が糖や酸にさらされる時間が増え、虫歯になりやすくなります。


歯科医師が推奨する!スポーツドリンクとの賢い付き合い方




✔ 飲むタイミングを考える

おすすめのタイミング:長時間(1時間以上)の激しい運動、発熱時などで大量の水分と電解質補給が必要なとき
避けたいタイミング:日常の水分補給には不向き。水やお茶を基本にしましょう。

✔ 飲む量をコントロールする

必要以上に大量に飲まず、適量を意識しましょう。

✔ ダラダラ飲みをやめる

一度に飲み切ることで、口の中が糖や酸にさらされる時間を短縮できます。

✔ 飲んだ後のケアをする

・すぐに水で口をすすぐ
・可能であればフッ素入り歯磨き粉でブラッシング
・定期的に歯科検診を受け、摂取習慣について相談するのもおすすめです。


まとめ:スポーツドリンクは「量・タイミング・ケア」がカギ

スポーツドリンクは、適切なタイミングと量を守れば、熱中症や脱水症の予防に役立つ便利な飲み物です。
しかし、何気ない習慣が虫歯リスクを高めていることもあるため、正しい知識を持って賢く付き合うことが大切です

ご自身やお子さまの歯の健康が気になる方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。
歯科医師・歯科衛生士が丁寧にアドバイスいたします。



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