“サイレント”歯周病を見逃さない3つの初期サイン
“サイレント”歯周病を見逃さない3つの初期サイン
はじめに
歯周病は「サイレントディジーズ(静かなる病気)」とも呼ばれ、自覚症状がほとんどないまま進行してしまうことがあります。放っておくと歯を支える骨が溶け、最終的には歯のグラつきや抜歯につながることも。今回は、症状が出る前に気づける3つの初期サインと、セルフチェックの方法をご紹介します。
1.歯磨き時やフロス使用時の出血
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サインの特徴
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歯ブラシやフロスにピンクや赤い血が付く
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「ちょっと血が出ただけ」と見過ごしがち
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原因
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歯ぐきの炎症によって毛細血管がもろくなっている状態
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対策
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柔らかめの歯ブラシで軽い力加減に
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出血が続く場合は、早めに歯科医院で歯周ポケット検査を
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2.歯ぐきの腫れ・赤み
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サインの特徴
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見た目で歯ぐきがふっくら腫れている
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健康な歯ぐきのピンク色より、赤みが強い
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原因
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プラーク(歯垢)が溜まって細菌が増殖し、免疫反応によって腫れが起こる
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対策
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毎日のバス法ブラッシングでポケット内の汚れをかき出す
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歯間ブラシやフロスで歯と歯の間も念入りに
3.歯ぐきの後退
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サインの特徴
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歯と歯ぐきの境目が下がり、歯根が見え始める
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冷水やアイスでしみる知覚過敏を伴うことも
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原因
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慢性的な炎症で歯槽骨(歯を支える骨)が少しずつ吸収される
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対策
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歯科医院での定期的な歯周ポケット測定(プロービング)
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必要に応じて歯ぐきのクリーニング(PMTC)やフッ素塗布
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セルフチェック方法
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鏡の前でチェック
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歯ぐきの色や形に左右差がないか確認
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歯ブラシ後のチェック
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ブラシやフロスの汚れ・血液の有無を毎回観察
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しみる・痛むタイミングを記録
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冷水・甘いものなどでしみる場合はメモしておく
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早期発見の重要性とメインテナンス(SPT)
歯周病は初期段階であれば、専門的なクリーニングとホームケアの指導で十分にコントロール可能です。定期検診(SPT:サポーティブ・ペリオドンタル・セラピー)でプロによる歯周ポケットの測定やBOP※チェックを受けることで、静かに進む歯周病を食い止めましょう。
※BOP(Bleeding on Probing):プローブを当てたときの出血の有無を調べる指標
お問い合わせ・ご予約
初期サインが気になる方、定期的なメインテナンスをご希望の方は、お早めにご予約ください。
TEL 029−856−6480
歯周病は静かに進行しますが、早めの気づきとケアで“沈黙の侵略者”から大切な歯を守りましょう。
※ 初診の方もWeb予約が可能です
※ 急患の場合はお電話でご相談ください